矢の根 / 十種香

1998/04/25

福岡から会社の研修でこちらに来ていた元同僚うっちゃまん女史と「矢の根 / 十種香」を歌舞伎座の幕見で観ました。「矢の根」は橋之助丈の荒事の勇壮さとユーモアを堪能しましたが、「十種香」は正直言ってちょっと退屈。著名な演目だし、こちらの勉強不足なのでしょうけれど。

配役

矢の根 曽我五郎 中村橋之助
曽我十郎 中村信二郎
大薩摩文太夫 大谷友右衛門
十種香 八重垣姫 中村松江
武田勝頼 中村梅玉
腰元濡衣 中村時蔵
原小文治 中村歌昇
白須賀六郎 中村東蔵
長尾謙信 中村又五郎

あらすじ

矢の根

工藤祐経に父を討たれた曽我兄弟。弟の五郎は、父の仇を討とうと矢の根を研ぎ工藤の首を抜く初夢でもみようと横になると、夢に兄十郎が現れて急を告げる。五郎ははね起きて、通りかかった馬士の馬を奪い、大根を鞭にして工藤の館を目指す。

十種香

上杉謙信の娘・八重垣姫の許嫁勝頼は、敵方武田信玄の令息。既に切腹した勝頼の絵姿の前で回向に余念のない八重垣姫の前に、勝頼そっくりの美しい若侍が現れる。たちまち若侍に恋をした八重垣姫は、腰元濡衣とその若侍がただならない仲とみて、濡衣に若侍との仲立ちを頼み、思いのたけをぶつけて迫る。実はこの若侍こそ、切腹したはずの勝頼だった。