ルドン展
2001/06/10
新宿の小田急美術館で「ルドン展」。
オディロン・ルドン(1840-1916)の絵を初めて観たのは10年以上前のことで、一つ目の巨人を描いた幻想的な主題と、青とピンクのパステルカラーに惹き付けられ、それ以来ルドンは何となく気になっていた画家でした。
今回の展覧会では、ルドンの初期における「ノアール(黒)」の時代の木炭画や石版画が充実しており、カラフルな画家との先入観を改めることとなりました。しかし、19世紀末から20世紀初頭にかけてポール・ゴーギャンの影響を受けた後の明るい喜びにあふれた色彩の幻想を描いたパステル画・油彩画の作品群では、やはりルドンならではの独自の色彩感覚に出会うことができました。